私がオルソケラトロジーの事を知ったのは、あるテレビ番組の特集でした。
その頃、中学２年生になる息子の視力が健康診断のたびに悪くなっていくのを心配していたこともあり、とても興味深いものでした。中でも、一番興味を引かれたのは日中の間裸眼で過ごせるという事でした。
息子の場合を考えても体育の授業、或いは友人とふざけていてなどの理由からメガネを壊し、幸い怪我はしなかったものの何度修理したか分かりませんでした。また、以前に私自身日中コンタクトを装用していたことがあり、風で眼にゴミが入るなどの苦労も経験しているので、コンタクトを装用させるのもためらっていました。それらの理由から息子には最善の治療をと思い、早速予約の電話をしたのが１年少し前でした。
その後、息子はサードレンズまで治療を進め、治療当初０．０４位の視力だったと思いますが、現在では夜間レンズ装用でメガネなしの生活を送っています。

その間、私の方も息子の治療を見ていて３０年近く付き合っているメガネとさよならするのも良いかもしれないと思い、治療を始める事にしました。費用の点で少し躊躇もありましたが、高めのメガネを買ったと思えば納得もできました。実際、前回メガネを買いに行った時、店の方がカウンターに並べた中にはオルソの費用と大して変わらない物も数点ありました。年齢的な問題（４５歳）が心配でしたが、テストレンズをしてみた結果、治療効果が期待できそうだという事で始めてみることにしました。私の場合には息子よりも近視の度合いが弱く、セカンドレンズまでの治療で裸眼１．０の視力を取り戻す事ができ、メガネなしで生活しています。治療当初はメガネの煩わしさから開放されるというメリットしか思い浮かびませんでしたが、実際メガネなしの生活をしてみると色々と発見があります。私にとっての一番のメリットはスキーを滑る際にメガネとゴーグルを２重に掛けなくてすむことです。吹雪など悪天候の際ゴーグルをするのですが、メガネと２重にすると必ずどちらかが曇ります。曇り止め剤、曇らないゴーグルなどいろいろ試しましたが完全な効果は得られませんでした。また、転倒した際にメガネを破損するという心配もなくなりました。

たった１年少しの間に、私と息子をメガネの煩わしさから開放してくれたオルソケラトロジーには大きな驚きと感謝を感じています。実際、しばらくぶりに会う人にメガネはどうしたのかと訊ねられ、オルソケラトロジーの事を説明すると魔法のお話でも聞いたように不思議な顔をされる事がほとんどです。

最後になってしまいましたが、三井先生には息子ともども深く感謝すると共に、これからも１人でも多くの方にこの素晴らしいオルソケラトロジーを広めていただきたいと思っています。
本当に有難うございました。

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